日付:2017年 8月14日(月)
ルート:中央アルプス 中御所谷・西横川~千畳敷カール

しらび平(9:40)→遡行開始(9:56)→30m大滝(10:43)→二俣(11:39)→奥の二俣(13:12)→遡行終了(長谷部新道取付)(14:19)→千畳敷駅(15:48)


このお盆休みの連休中は、秋雨前線が日本列島に居座ってしまい不安定な天気予報したが、降られないことを祈りつつ、中央アルプスの沢へ日帰りで行ってきました。
静岡を朝6時に出発して、中部横断道~中央道を突っ走り、9時前には中央アルプスの玄関口「菅の台バスセンター」に到着。


「菅の台バスセンター」から路線バスに乗って、駒ヶ岳ロープウェイ駅がある「しらび平」へ。
前方にあるであろう中央アルプスの稜線は、ガスガスで全く見えず・・・


「しらび平」のバス停から車道を少し降りていくと「中御所川」と記された「しらび橋」があり、この橋の下が今回の入渓点です。


メンバーは、K会長と久しぶりのNSGさん、そしてレジェンド、カッチンさんと私の4人。
K会長のヘルメットは、かなり年期が入っているが、カッチンさんのはもう色あせて、いつの年代のものなのか?わからないくらいの代物だ。
早々に登攀支度を済ませ、れっつらGo!


堰堤を二つ越えると直ぐ二俣となり、右俣が東横川、左俣がこれから詰める西横川だ。


二俣から見た西横川側。


しばらくは、ナメ状の小滝を越えていきます。花崗岩ですがフェルトでも問題なし、快適快適。


そして30m大滝。滝右から取付いて滝左に渡り、ノーザイルで登っていきました。
高さはあるが、階段状なので問題なし?


後続の皆さんも登ってくるのかと思いきや、何故か?登ってこない・・・
中間部まで登ったカッチンさんの「ザイル降ろして~」というゼスチャーでようやく理解。
ロープを出すか出さないかの判断は、取り付く前にみんなと決めないとダメですね~。


30m大滝を越えると、水量が1:1の二俣へ。
どっちへ行くか迷うところですが、遡行図を確認して右俣へ。


右俣に入って、ここから先は連曝帯。階段状なのでサクサク登って行けます。


しっかりホールド・スタンスを確認して行けば、問題なし。
そうは言っても高さはあるので、悪そうなところはロープを出しました。


ここも2mくらいの嫌らしい乗越がありました。


その上は三段ナメ滝。標高を上げるとガスガスとなり、視界も悪くなってきました。
雨が降ってこないだけでもマシかな?


6m二条滝は、滝右の草付きを直登し突破。


ガスガスでよく見えないが、核心の「奥の二俣」へ到着し、左俣へ。


左俣の基部にあるのが、いよいよクライマックス、3段30m滝だ。
ガスガスで滝の様相がよくわからないが、階段状なのでノーザイルで登っていけそうな感じ。


思った通り階段状で簡単ですが、苔苔でスリップし易いので要注意。
こういう苔のところはフェルト靴が有利ですね。フェルトでも滑りますが・・・


大滝2段目の落ち口から下を見る。左側のルンゼを登って行きました。


3段目は、滝右側の水流を突破。
ホールド・スタンスはあるが、滑りやすいのでとってもキンチョー、ゆえにシンチョーに。


大滝を越えてヤレヤレするも、その上は最後の2段7m滝。ここもノーザイルで突破。


最後の滝を越えると、水流も細くなり源頭の兆し。
両岸とも草付きとなって明るくなり、雰囲気がガラッと変わりました。


花崗岩から噴水のように湧き出る伏流水を見届けて、源頭へ。
カッチンさんは、この噴水を感慨深く眺めておりました。


やがて沢筋は消えて草付きを歩いて行くと、先頭を行くカッチンさんが何かを発見!?


右の岩場には顔写真がある「慰霊碑」が・・・その右には登山道らしき橋桁が!
思惑通り「長谷部新道」の出合に到着。カッチンさん、ナイスルーファイでした!


沢靴から登山靴に履き替え、あとはこの「長谷部新道」を歩いて千畳敷へ向かうのみ。
ちなみに新道と言いつつも、既に廃道なので一般道ではありません。


ハイマツとダケカンバのブッシュを漕ぎながら、所々ガレた廃道を歩いて行くと、ラッキーにもガスが切れ始め、千畳敷カールも見えて、なかなか良い雰囲気になってきました。


ここは断然、紅葉シーズンが良いでしょうね!ロープウェイは激混みなのでしょうけど・・・


そして、無事一般道へ合流。長谷部新道の入口には、きちんと「通行禁止」のお達しがありました。


千畳敷カールは、すっかりガスガスで見えましぇ~ん。


千畳敷カールに咲く「シナノキンバイ」。


そして、おばちゃん軍団の行列に交じって歩いて行けば・・・


無事「千畳敷ロープウェイ駅」に到着。それにしても、人人人・・・∞!


でもって、恒例の「ハイチーズ!」
ロープウェイ乗り場は何故か?空いていて、直ぐ乗れるのかと思いきや、係員から手渡されたのは「整理券」。
乗り場口の貼り紙に書かれた番号と、整理券の番号を照らし合わせると、ナント1時間半待ちと来た!まじか~!!


1時間半待ちなら、宝剣岳の稜線まで行ってみようか?とも考えましたが、待ってる間はやっぱりコレ、呑んじゃいました♡

雨を一番心配していた今回の沢登りでしたが、何とか1日天気が持ってくれ助かった。
「千畳敷カール」も初めて拝むことができたし、とてもラッキーでした。
歩かないで下山するのはモットーに反するが、まあ良しとしましょう・・
ということで1時間半待って、ロープウェイに乗り下山しました。
日帰りで行け、ロケーションばっちりのお手軽な沢ルートでしたが、バスやロープウェイを使うと銭がかかるのが難点ですね~。