日付:2018年 2月 4日(日)
ルート:西日影沢周回(牛首峠登山口~金木荒の頭~牛首の頭~山伏)

牛首峠登山口(8:08)→金木荒の峠(9:59)→牛首の頭(12:12)→山伏・西日影沢分岐(14:22)→蓬峠から東尾根へ(15:02)→西日影沢林道(16:21)


先週今週と、太平洋岸側にドカ雪を降らせた南岸低気圧が通過し、温暖な安倍奥の山も、ようやく冬山って感じになってきやした。
この日も、低気圧が通過して降雪直後の週末・・・これは、もう行くっきゃないでしょう!
ということで、かねてから行ってみたいと思っていた、牛首峠登山口から金木荒の頭~牛首の頭(奥笹山)までの尾根を伝って、山伏へ至る周回ルートを歩いてきました。

しかし「金木荒」って・・・なんて読むんだろう?

朝6時に自宅を出発し、7時頃には西日影沢の林道に到着する予定が寝坊してしまい、現地に着いたのは8時前・・・


この1ヶ月で日の出もずいぶん早くなったのね~、あ~寝むっ。
気温はマイナス4℃、お~さぶっ。
降雪直後だけあって、西日影沢の河原は一面真っ白。


砂防ダム手前の林道わきに車を停めて、予定通り西日影沢の右岸側へ渡渉。
上流部に見える山は、ご存じ山伏。


その右岸側にあるのが、今回のスタート地点「牛首峠登山口」だ。
コンヤ沢源頭部へ至る登山道は崩壊が激しく、今では廃道となっているので「通り抜け不可」のお達しがあります。


先ず支尾根に乗り、しばらく単調な植林帯をジグザグ登って行く。
廃道とは言いつつも、踏み跡は明瞭。


そのまま尾根沿いを登って行くのかと思いきや、途中から尾根を左にトラバース。
トレースが無い雪斜面のトラバースは、やっぱり嫌ですね~。


地滑りしたのであろう、ガレのトラバースもキンチョ―しながら通過。


その後は沢筋のルンゼをトラバースし、立ち木を伝って登って行きました。積雪は脛くらい。


赤テープを辿って行くと、更に左へトラバース・・・トラバースは嫌だ~


そのトラバースを越えれば「金木荒の峠」へ。
この峠を越えていくと廃道となっている「牛首峠」へ至るが、今回は尾根側へ。


鹿さんのつけたトレースに沿って、ずんずん歩いて行きます。
この辺りの積雪も脛くらい。雪がついているおかげで、藪っぽさは感じません。


峠から20分ほど尾根を登って行くと「金木荒の頭(1463m)」という、広いピークに到達。
「木荒」は「たらのき」と読むらしいので、「かなたらのき」、「かねたらのき」、「きんたらのき」う~ん、一体なんて読むのかな~??


金木荒の頭を過ぎてコルに差しかかると、目に飛んでくるのが、この大砂防壁。
山伏の西日影沢登山口からも、この巨大な壁は良く見えますよね~。


しかしこのコルも、人工の堤防のような状態になってしまってます・・・




山伏や大沢崩れの展望は素晴らしいのですが、人の手が入った場所から眺めるとなると、感動も半減。




コルからの登り返し、法面化した痩せた縁を慎重に登って行きます。


バックには、安倍東山稜の稜線が一望。目の前のピークが「金木荒の頭(読めません)」。


山伏~大谷崩の稜線。


大砂防壁を過ぎ、尾根も穏やかになってくると、「牛首の頭」も間近。
やがて赤テープも見つけ、登山道らしきところに合流。
このあたりの積雪はやはり脛程度。トレースはもちろん無し。


牛首の頭(奥笹山とも呼ぶのかな?)は、ピークらしいピークはなく、だだっ広いので、結局山頂標識を見つけることができませんでした(まあ、探しませんでしたが・・・)。
この辺りの原生林は、本当に美しい。






「猪の段分岐」という標識を通過。


この尾根は、複雑な二重稜線となってわかりづらいですが、時々出てくる赤い境界標識の杭を頼りに緩い傾斜を登って行きます。
このあたりの積雪量は、多いところで膝まで。


西日影沢とその奥に見える山は、大光山と十枚山。


ガレ場を通過してトラロープ沿いを登って行くと、山伏と西日影沢登山道との分岐点へ。


分岐点にある古い標識には「金木荒の頭」の記載もありました。
山伏の山頂には、13時頃には到着できるかな~?と思っていたところが既に14時半・・・
やはり積雪期、思った以上に時間かかりました。
ピークハントのこだわりもないので、予定通り「西日影沢」方面に向かって下山開始。


右手には、登ってきた尾根。


このまま一般道を通って下山するのはつまらないので、蓬峠から岩の小ピークを越えて、東の尾根を通って下山することに。


岩の上に乗った雪がまた曲者で、時々落とし穴があるので慎重に。


そこを抜けると痩せ尾根となり、鹿さんのつけたトレースを突き進みます。
1471m峰はピークを通らず、植林帯をトラバース。


ここの痩せ尾根通過も、左右切れ落ちていて慎重に通過しました。

1200m付近の植林帯は、進路を90度南向きに変えるチェックポイント。
少し迷いましたが、西日影沢林道に抜けられるであろう支尾根に乗り、更に下って行きました。


もうすっかり西日となって、日が影ってしまった・・・だから、西日影沢なんですね~。


最後はガレたルンゼっぽいところを下り、車を停めた林道に無事降り立つことができました。

牛首の頭付近は、原生林がそのまま残り、美しいところでした。
牛首の頭辺りで、もし腰までどっぷり雪に浸かっていたら、恐らくは撤退していたかもしれませんが、今回は、少なからず多からずの適度な積雪量で、何とか無事歩いてこれたと思います。

歩いた時間は8時間以上、なかなか歩きごたえのある山行でした。