この3月に高校を卒業し、長かった大学受験の緊張からようやく解放された息子を誘って、安倍東山稜「青笹山」を歩いてきました。


山葵栽培発祥の地「有東木(うとうぎ)」の集落を抜けて、葵高原の登山口から入山。
前日の静岡は24℃くらいまで気温が上がり、春というよりも初夏の陽気でしたが、この日の天気は、朝からどんよりとした曇空、おまけに真冬並みの寒さ。


息子と一緒に山を歩くのも、実に3年ぶりかな?
「運動不足」だとは言いつつも、息子はペースを落とすことも無く、ノンストップで登って行きました。


歩き始めて、ジャスト1時間で「細島峠⑭」という標識のある稜線へ。


稜線上はもうすっかりガスガスですが、これはこれで幻想的。


アセビの花も、開花し始めていました。


背丈以上ある笹が現れ始めると、青笹山の山頂ももう直ぐ。この辺りから白いものが舞い始め・・・


あっという間に、辺り一面が真っ白に。


最初は雪かな~?と思ったが、正体は霰(あられ)。雨粒がそのまま凍ってできた氷粒。




13時前に山頂到着。見晴らしの良い山なので、南アルプスを見ながらここでランチタイム・・・
と、最初は考えていましたが、この天気じゃあね~
何も見えないし寒いので、早々下山する事に。


下山ルートは、新道と呼ばれる尾根沿いへ。


目新しいルート案内の札が、取り付けてありました。


古い山葵田跡。安倍奥の沢の源頭部には、こうした山葵田跡が至るところで見ることができます。
おそらく江戸時代の頃のもの。徳川家康が山葵を絶賛し、安倍奥に山葵田が広まったと言われています。


ここの雑木林も雰囲気が良いですね。


ミツマタの花も、ちらほらと・・・春ですね~

3時間だけでしたが、久しぶりに息子とのんびり山歩きができました。
次はいつ、一緒に山を歩けるのだろう?

息子はこの4月から、関西での下宿生活が始まります。
親元を離れ、自由気ままな大学生活の期待反面、寂しさや不安もあることでしょう。
どんどん外に飛び出して、いろんなことに興味を持ち、感性豊かな人間に育って欲しいと願う次第です。
(・・・と、ちょっと感慨深くなるオヤジであった)