日 付:2019年 5月 3日(金)~ 5月 4日(土)

ルート:北アルプス 鹿島槍ヶ岳、東尾根・・・途中撤退

<1日目>大谷原(6:01)→一ノ沢ノ頭(9:46)→二ノ沢ノ頭(10:59)※幕営
<2日目>二ノ沢ノ頭(5:37)→大谷原(9:56)


早いものでGWも後半。
年号も「令和」となった元年最初の山行は、北アルプス残雪期のアルパインルート「鹿島槍ヶ岳東尾根」へ、カトさんと二人で行ってきました。


鹿島槍の登山口、大谷原駐車場から鹿島槍(右のピーク)の眺め。
天気は快晴、これから明後日にかけて高気圧が張り出して晴天が続くということで、これ以上ない絶好の山日和となりました。

GW前半の天気が今一つだったので、大谷原駐車場はさぞかし混んでるか?と思いきや、朝5時の地点で車の数は意外にも4割程度。これから混み出すのかな?
予定通り、朝6時に駐車場を出発。


林道から尾根に取り付くところが不明瞭でしたが、林道の分岐したところあたりから、強引に尾根に取付きました。
やはり藪藪ですが薄く踏み跡もあり、ひどい藪っていう感じではありませんでした。


標高1300mを過ぎた辺りから雪稜となり、藪も埋もれて歩き易くなりました。
GW中は、かなり人が入ると聞いていたので、踏み跡ベタベタかと思いきや、意外にもトレースが無い??もしかして一番乗り?
標高1500m付近一帯は、檜の大木。


標高1600m~1700m付近は、美しいブナの樹林帯。澄んだ青空と雪とのコントラストがまた良いですね。


ブナと白樺の樹林帯を抜け、まもなくして森林限界となり視界が広がると、前方に鹿島槍の姿が!
尾根も狭まり、リッジ状となるので慎重に行きます。


ちょっと嫌らしいリッジを越えると「一ノ沢ノ頭」に到着。標高は2004m。
テン場の適地でもあり、展望もすこぶる良い所です。


主稜線の左に見えるピークは「爺ヶ岳」。


「一ノ沢ノ頭」からリッジを越えて、本日テン場予定の「二ノ沢ノ頭」を目指します。


気温も上がって、雪も緩み出し、ここのナイフリッジの通過は緊張しましたが、ノーザイルで通過。


リッジを過ぎて最後の登り・・・


ゆっくりペースで駐車場から5時間ほど、今日の寝床である「二ノ沢ノ頭」に到着。
いや~この絶景、素晴らしい!


私達のパーティーは、到着二番手でした。

時々突風が吹くので、テントを飛ばされないように注意しつつ、寝床が完成すれば、もう呑むしかないでしょう!
先ずはビヤ(ビール)で乾杯!と思いきや・・そのビヤが無いっ(悲)!
どうも車に残置したらしく、かなりショックでしたが、仕方なく焼酎で乾杯!

日中のテント内はビニールハウス状態で暑いくらい、アルコール入れば思わずウトウト・・・
( ̄q ̄)zzz


早々陽が沈むと一気に冷え込んで、ダウンを着込む。


「二ノ沢ノ頭」には、結局我々含めて4パーティー泊。テント村状態にならず、一先ず安堵。

 
顔が面白いので自撮り(酔っぱらってマス)&夕飯は、たっぷり野菜スープに、たらこパスタ。

しかし、カトさんのザックからは生の食材が出てくるわ出てくるわ・・・
「もうちょっと、軽量化を考えた方が良いんじゃないですか~?」
な~んて言ったら、きっとカトさんからは「酒の量を減らしたほうが良いんじゃない」と言われそうだったので、言うの止めました。

時々吹いていた突風も次第に落ち着き、明日は絶好の山頂アタック日和!
この時は100%行けると信じて、18時半には床に就いたのでありました。。。


・・・が、この後まさかの事態になろうとは、この時、まだ知るも無し・・・zzz


翌朝未明、3時半に起床。
起床は4時と決めてたのでしたが、他のパーティーが既に行動し始めているので「カトさん起きましょう」と私が言うと・・・

「調子が悪くて・・・」という、まさかの返事!!!

「マヂですかー!!!」


熱はないものの、頭がガンガンして、山頂まで辿りつける自信がないという・・・




天気は快晴、そして無風・・・こんなコンディションは滅多ないでしょう。
何パーティーかは既に出発し、雪稜に取り付いているのが確認できました。


続行するか?撤退するか?・・・もう1日ここに滞在して様子見るか?

無理に突っ込んで、途中動けなくなったり、最悪は滑落なんていうシナリオにも成りかねないので、「ごめん、帰ろう」というカトさんの苦難の言葉に私は納得し、撤退する事を決めました。


でも下山も、あのナイフリッジを越えなくてはならないので、登る以上に危険極まりない。


後ろ髪を引かれる思いで、鹿島槍を後にしました。今度は何時ここに戻って来られるのかどうか?


日が昇って既に雪も緩み始めているので、一歩一歩確実に、慎重に下って行きます。


危険なナイフリッジは、念のためロープを出して確保しつつ通過しました。
「一ノ沢ノ頭」を過ぎて、最後のリッジを越えれば一安心です。


カトさんの体調を考慮し、途中休み休みしながら4時間以上かけて、無事下山。
カトさん本人、山の経験が豊富な方なので、今回はだいぶショックを受けていました。

あまりあっては欲しくないですが、「撤退」もアルパインをやっている上では、これも経験の一つだと前向きに考えて、私は下山しました。
当然残念には思っていますが、無事で帰ることが一番。
山は逃げない!また、チャンスあれば挑戦してみたいと思います。

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