日 付:2019年12月27日(金)~12月30日(月)

ルート:南アルプス 赤石岳(椹島~赤石小屋~小赤石をピストン)

<1日目>
沼平ゲート(11:32)→椹島登山口(14:13)→3/5標識(17:23)
<2日目>
3/5標識(6:10)→赤石小屋(9:09)→富士見平(13:15-14:10)→2769mピーク下まで下見→富士見平(16:28)
<3日目>
富士見平(6:14)→ラクダの背取付(10:01)→小赤石岳(11:38)→富士見平(14:04-15:00)→赤石小屋(16:01)
<4日目>
赤石小屋(5:56)→椹島登山口(8:16)→沼平ゲート(11:30)


3日目、4時半起床。
標高2,700mある富士見平でのテント泊は、流石に厳しい寒さでしたが、今回、NEMOのエアマット「テンサーアルパイン」にマットを新調したところ、これがメチャメチャ暖かく、底冷えもせず快適に眠ることができました。
ただ欠点は、寝返りするとマットがずれてしまう点と、テントの中でかさばることかな~。


さて今日の予定は、いよいよ赤石岳のピークを目指します。
テントの外へ出てみれば、快晴無風のこれ以上ないコンディション!
朝食&用足しを済ませ、登攀準備して6時過ぎに富士見平を出発。


昨日トレースを付けたトラバース道を黙々と歩いて行くと、やがてそのトレースも無くなって、再びラッセル祭りに・・・前方に、朝日を浴びた赤石岳。
まだまだ時間はあるとはいえ、このスピードじゃ何時着けるのか?見通しがつかず・・・


2769mピーク下を過ぎたところから、冬季ルートの尾根に登り詰めます。
「尾根に乗ったら、多少(ラッセルも)楽になるんじゃないですかね~?」と、リュウの言葉に半分期待するも、尾根に乗ったところで雪量は変わらず・・・


振り向いて、2769mピーク。
日当たりの良い場所で一息入れると、よく見れば、下から3人程、私達の跡を追って登ってくるではありませんか!
トレースが有るのと無いのでは、登るスピードも一目瞭然。
あっという間に追いつかれてしまいました。


「いや~トレースありがとうございます!」と挨拶もそこそこ、早速ラッセル祭りに加わっていただきやした!
いやはや、ラッセルは多人数に限ります!
3人とも昨日は赤石小屋に泊まり、赤石小屋から富士見平までは、トレースのおかげで1時間半で登って来れたとの事!
私達は、昨日4時間もかかったのに~!


まだまだ遠い赤石岳。
5人になったところで、各段にペースが上がる訳でも無し。休息時間が取れて体力温存にはなりますが・・・


ラクダの背の下部は、今夏に捜索で登り詰めた「赤石沢北沢」。
この下にある一般道の夏季ルートは、もちろん雪に埋まって通行不可。


やがて核心のラクダの背の前へ、後から登られてきた3人はここで撤退。
私とリュウは、勿論「Go」です。


残置のFIXロープが垂れ下がっているが、勿論テンション掛けられる代物では無し。
ロープを出して、私リードで2ピッチ程登りました(ちなみにロープは30m)。
岩への取付きがちょっと嫌らしく、そこを越えれば岩とミックスの雪稜。ハイマツと凍り付いたFIXロープに支点を取りました。


核心のラクダの背を越えてヤレヤレするも、ピークの小赤石は、まだまだ遠い遠い!


かなり時間が押していて、既に11時。
12時に小赤石に辿り着けたとしても、あの赤石岳までは往復プラス2時間。
この地点で赤石岳のピークは時間的に厳しく、諦めました。


目指すはあの頂、小赤石。しかし、まだまだ膝高のラッセルは続き、時間も11時を過ぎ・・・
一体何時に着けるのだろうか?と、時間との勝負となりました。


でも、何とか踏ん張り・・・


無事、小赤石の山頂へ。凄い達成感と感動・・・
いつもポジティブなリュウに励まされ、諦めずに登る事ができました。


アングル悪い&逆光ですが、二人そろって記念の1枚。


当初の計画では、あそこも縦走する予定でしたが、この雪量じゃ厳しかったかも・・・?


景色を堪能するのも束の間、下山開始。またあの怖い、ラクダの背を通過しなくてはなりません。


ラクダの背は、この頭の下。


そのラクダの背は、ダケカンバの幼木を使って、2ピッチ懸垂下降。


2ピッチ目は、30mロープでギリギリでした。40mあったら安心かも。
一番心配していたラクダの背の下降もスムーズに行き、無事降り立つことができました。


振り返って、自分たちが付けたこのトレースが、何だか誇らしげに思えたり・・
恐らくトレースが付いて難なく登ることができていたなら、この満足度も、もしかして半減していたかも知れません。


ピークから2時間半で無事、富士見平まで戻ることができました。
登りは5時間20分、下りは2時間半、やっぱりトレースが有るのと無いのでは大違い。

明日は天気が下り坂ということもあり、富士見平で張ったテントを撤収し、日没前までに無事、赤石小屋まで下山しました。


冬季小屋は、貸切&超快適。タヌキ寝入りのリュウをパチリ。
ピークを踏むことができたこと、もうラッセルはしなくて良いという安堵間で、アルコールが入れば一気に眠気が来て、酒も進まず寝てしまいました。。。

4日目・・・


予報通り、低気圧の通過で天気は朝から雪。富士見平のテント泊じゃなくて良かった~。
しんしんと降る雪の中、黙々と山道を下り・・・


椹島まで無事下山。椹島も東俣林道も、そして私達のチャリも真っ白。


リュウのチャリがパンクするハプニングもあったが、昼前には沼平に到着し、私達二人の4日間の山行は無事終了しました。

冬山の魅力って、一体何でしょうかね?
激寒&超危険なのに、何故冬山へ挑もうとするのか?
世間一般人からすると、それは理解し難い自殺行為だ!と思うだろうし、正直私も良く分かりません。

同じ山でも、難なく苦労もせず登った時と、苦労して登った時とでは、登った達成感がだいぶ違うのではないかと思います。
釣りに例えると、簡単に沢山釣れる釣りはつまらないけど、釣れない時に一尾釣れた時の感動は計り知れないもの・・・
多分私は、そういうものを追い求めているのではないか?と思います。

そういう意味で私は変人だと思う次第。そして、2020年も、引き続き変人であり続けたいと思っている私です・・・
事故怪我なく、色々チャレンジして行きたいですね。