日付:2020年 1月12日(日)~13日(月)
ルート:北八ヶ岳・稲子岳 南壁左カンテルート

<1日目>
天狗展望台P(10:17)→本沢温泉(12:00) ※稲子岳南壁下見
<2日目>
本沢温泉(7:00)→稲子岳南壁・登攀開始(9:10)→登攀終了(12:00)→本沢温泉(14:20-15:00)→天狗展望台P(16:00)


翌朝、フライシートを叩く雪の音で目が覚めました。
そのうち起床予定の5時に目覚ましが鳴るも、誰もシュラフから出ようともせず、誰かが起きるまで寝ていようかと思いきや、A堀さんが「起きる気あるの~」と言うので、仕方なく起きる。
昨晩も良く呑んだおかげで、朝までぐっすり。

さて、2日目の予定は「稲子岳南壁」。
朝飯&登攀準備を済ませて、7時に本沢温泉のテント場を出発。


昨日付けたトレースを辿って岩場の取付きへ。私、この斜面で昨日滑落しました。。。


1ピッチ目は、雪の付いたこのスラブから。
今日の私のパートナーは毎度のリュウ。リュウとは、つるべで登ることに。


その1ピッチ目は、リュウがリード。
ハーケンはべた打ち、雪を払い落としてスタンスをしっかり決めて、登って行きました。
クライミングシューズなら、なんてことの無い3級の1ピッチ目ですが、私は足を置く位置が悪かったのか?バランシーな体勢になってしまい、難しく感じたピッチでした。


後続パーティーは、ミッチーリードでフォローのトシゾーさん&A堀さん。

2ピッチ目は私リード。
浮石が多いと言われていた2ピッチ目でしたが、その浮石も雪で埋まり特に問題なし。アックス効かせて登りました。


3ピッチ目はリュウがリード。
私達パーティーはカンテ側、ミッチーはチムニーを登っていました。


4ピッチ目は私リード。
ハンガーボルトがべた打ちの、右側の凹角フェイスを登りました。
ミッチーは右側ではなく、果敢にも左のクラックへ!


5ピッチ目はリッジ歩きとなり、リュウがリードというか、コンテ。
目の前のルンゼ上の壁を登って行くのかと思いきや、何故か水平バンドを突き進み・・・


そのまま稜線へと出てしまい、Game Over!


一方、ミッチーは果敢にルンゼを登って行きました。4級?の最終ピッチ。
ちなみに上から覗いているのは、登攀を終えた私。


その私の目の前まで、ミッチーはガンガン登って行きました。


ミッチーは、さらにピーク下のクラックへと繋いで・・・


無事ピークへ。ミッチー全ピッチー、リードお疲れ様!


フォローのA堀さんとトシゾーさんも、ルンゼを登って・・・


トシゾーさんも、最後のクラックを登り切れば・・・


全員無事に完登。で、お決まりのハイチーズ。
リュウと私のパーティーは最後のピッチでルートを外し、少しというか、だいぶ消化不良となってしまいましたが・・・
まあケガ&事故も無く、安全第一で登れたから良しとしましょう!


バックはガスガスの天狗岳。
天気はずっと曇り空で、時々冷たい風が吹く、寒い一日でした。




稜線上には、コマクサの防護柵。ネットは片づけられておりますが・・・


樹林帯を適当に降りて行けば、間もなくしてテープも見つかり、中山峠ルートの一般道に出ました。


林越しに、稲子岳南壁。
ここから1時間かけて本沢温泉のテン場に戻り、テント撤収して下山しました。


下山時になって、ようやく日差しも回復し、頭上には硫黄岳も。


昨日見たカモシカの子供は、同じ場所でうずくまったまま・・・
大丈夫~?ちょっと心配・・・


帰りは、稲子湯の温泉へ。
洗い場は3人まで、それに蛇口の温度調整が一苦労でしたが、冷えた体もポカポカとなり・・・


で、最後〆は・・・
車を運転するミッチーには、いつもいつも申し訳なくなる思いですが、大ジョッキを注文してしまいますた。。。
ご満悦のリュウをパチリ。

今回は、岩壁をアイゼン&アックスで登る実践練習ができ良かった。
フリークライミングがてら、簡単な岩場で、アイゼントレも少しはやっとかないとだな~と、つくづく実感した山行でした。
本沢温泉は、とても良い温泉小屋でした(小屋には泊まっていませんが・・・)。
今度は是非、露天風呂のほうに浸かってみたいですね。
皆さん、お疲れ様でした。