日付:2016年 4月16日(土)
場所:岩岳 アイゼンガルド

安倍東山稜、青笹山と下十枚山の間にある「岩岳」。
その山頂付近はシロヤシオが群生しており、地元ハイカーには親しまれている山ですが、さらにはフリークライミングのゲレンデとして開拓された岩場もあるとの事から、今回、開拓者の一人でもあるトシゾーさんの案内で行ってきました。


その岩場は、登山道からも見つける事ができました。
先月出版された「ROCK&SNOW071春号(山と渓谷社)」に、この岩場の事が紹介され、世に知れたことについてトシゾーさんに聞いてみると、「沢山の人に登っては欲しいけど、事故があったりしたら悲しい・・・」と、心境としては複雑な様子・・・。
危険行為のクライミングは、あくまで自己責任。
開拓された方の思いを忘れず、安全第一に楽しくクライミングしたいものですね~。
さて、この岩場ですが、標高1,652mある山頂直下にあり、標高差約500mの登山道を約1時間半もかけて歩くので、アプローチはちょっと大変。


でも稜線に出れば、笹原が広がる良いところです。
今日はガスってしまって、青笹山や南アルプスの展望は今一つですが、それでも良い景色。


岩岳山頂の手前で登山道を外れ、背丈ある笹原の踏み跡を抜けていくと・・・


目の前に、ポツンと突き出た岩が!


これが、さっき見えていた岩の頭?
ここからだと岩場の全容がわかりませんが、頭の上から下を覗き込むと、そこはストンと落ち込んだ恐ろしい所でした。


岩のわきにあるルンゼを、笹につかまりながら、岩の基部へと降りて行きます。



今回、初めてお会いしたツルミン&テルミンご夫婦は、ウルクハイダイレクト(10c)というルートでアップされてました。
夫婦がザイルで結ばれてるって、なんか羨ましい!


私は「サルマンサンバ」というカンテのルートをリードで。
ちょっと岩が脆いですが、5.9なら問題なくOS成功!





Mさんとイクさんは、トシゾーさんが引いた11bだと言う「ノーベンバーウィンドゥ」へ。


テツも「ノーベンバーウィンドゥ」にチャレンジ。
惜しくもテンションしてOSを逃しましたが、2便目でRP成功!流石!


10d?だという「バンブーダンス」というルートに、イクさんがトップロープをかけてくれたので、私は行けるところまで登ってみる事に。
壁が徐々に立っていくルートですが、テンションしながらもなんとかTO。


テルミンは、この岩場の三ツ星ルートという「ファルコンファング」のオンサイトトライ!
3段のハング越えも無事クリアし、見事オンサイト、素晴らしい!
OSには、トシゾーさんもぶったまげていた。
私は、もうただただ・・・女性陣のムーブに圧倒されてしまいましたです。


トシゾーさんは、一番左のルート11台だという「ピーチ」へ。


その右横の「ウルクハイダイレクト」に、リードで取り付く私。
上に行く程壁が立ってきて、おまけに細かいホールドばかりで、既に腕がパンパン。
テンションしまくりでしたが、なんとかTO。


イクさんからは、富山土産の干しホタルイカの差し入れ。
バーナーで炙ると、うまみが増してこれが美味。思わず日本酒が欲しくなってしまうのは、飲んべの証?


トシゾーさんが、危険なルンゼを安全に降りれるようFIXロープを張ってくれました。
笹も持ってきた大鎌で刈り取り、帰路はかなり歩きやすくなりました。


岩の頭にいるトシゾーさんが眺める方向は南アルプスかな?
今日は1日じゅうガスがかかって、結局見えませんでした。


稜線の方は、いつの間にかガスが消え、帰りは青笹山と真富士がよく見えました。
やっぱり稜線はきもてぃ~。

岩岳の岩場は面白いですね!家からも近いし、楽しいルートを作ってくれたトシゾーさんやNeilさんたちの為にも、またちょくちょく登りに行きたいと思います。