日付:2016年10月16日(日)
ルート:富士山・主杖流し

富士宮口五合目(5:10)→主杖流し取付(6:38)→富士山頂(9:35)~お鉢巡り→御殿場口下山(10:38)→宝永山馬の背(11:43)→富士宮口五合目(12:25)


富士山は遠くから眺めるのは好きなんですが、富士登山には魅力を感じないんですよね~実のところ。
夏は激混みだし景色も単調。冬は冬で雪上訓練って感じですしね~
・・・と、初っ端からマイナスイメージばかり綴ってしまった富士登山の印象ですが、前々から一度は行ってみたいと思っていたのが、富士山の「主杖流し」。
久しぶりにスカッと秋晴れとなった今週末は、その「主杖流し」を辿って、富士登山してきました。


まだ薄暗い5時過ぎ、富士宮口の新五合目から入山。
今朝の五合目駐車場は、5~6割ほど車が埋まっていました。


新六合目小屋から分岐するブル道に入って、まずはカンを頼りに「お中道」の取り付き点を探します。


そのブル道の数個目のヘアピンカーブに白い○印と、山腹をトラバースする踏み跡を発見・・・
どうもここっぽい。


更に踏み跡辿ると「お中道」のペイントが現れました。
コースサインは沢山あるので迷うことはないですが、お中道はひたすらトラバースだから、所々ガレていて踏み跡も薄くなっています。


山頂付近が赤く焼け、やがて背後からご来光。


と同時に前方には、巨大ピラミッドの影。
ちょうど南アルプスの小赤石岳付近では、ダイヤモンド富士が見えているのかしら?


枯沢を2つ越えて、さらにトラバース・・・
お中道に入って30分くらい経つも、お目当てのそれらしき沢筋が一向に現れないので、少々不安にかられましたが・・・


やがて溶岩流でできたルンゼが現れ、そこには「ハコアラサワ2」と記されていました。
漢字で書くと「箱荒沢第2」らしいが、今回登る「主杖流し」ではない?
で、それから更に5分ほどトラバースしていけば・・・


やっとありました!「主杖」のペイント。このペイントを見つけるまでが、実は核心かも?


さて、ここからは体力勝負、ひたすら登りやすいところを直登するのみ!でありやす。


基本2足歩行、手を使う2級程度の岩登りもありますが、フリクションの良く効くスラブで、さほど危険なところは無し!?


3,200m付近は、苔?のような緑色の植物が岩場一面に。


ドロドロドローっと流れて冷えて固まった溶岩流。なるべく安定した岩盤の上を選んで登っていきます。


眼下に駿河湾に富士市の市街地。


3,500m付近は、まるで滑り台のような溶岩スラブ。登山靴で普通に登っていけます。


そして、このあたりから測候所もやっとお目見え。
標高差にしてあと200mですが、これが、なかなか辿り着かないんですよね~。


やがて「馬の背」も見えてくれば、いよいよ山頂近し!?


で、測候所の裏側を横切れば・・・


無事山頂へ。新五合目を出発して、4時間ちょっとかかりました。


今日は風もなく、ポカポカ陽気。人も少ないし雑音もなく、静かなのが良いですね~。
予定よりも1時間早く着いたので、お鉢巡りしてから下山することに。


山頂から時計回りに歩いて行くと、眼下に見えるは大迫力の大沢崩れ。


山頂火口内には、まだ積雪は無し。


しかし、日陰のところは氷結しておりました。




小屋の前は誰もおらずで、とても静寂。


1時間ほどかけてぐるりと周り、御殿場口から下山開始。


眼下には、これから向かう宝永山の火口。












黙々と下って、12時過ぎには下山。


富士宮口の駐車場は満車状態、山頂の静寂さとはうって変わって、観光客であふれてましたー。

夏の富士登山はうんざりですが、10月の富士山は静寂ですね~
と言っても、登山者はおりますが・・・。
厳冬期の富士山も一度は登ってみたいと思いますが、あの大沢崩れも、ちょっと気になるところであります。