日付:2016年11月 6日(日)
ルート:南アルプス深南部 丸盆岳・黒法師岳

戸中川ゲート(7:00)→等高尾根登山口(8:38)→等高尾根分岐(10:53)→黒法師岳(11:53)→丸盆岳(13:09)→等高尾根分岐(14:04)→等高尾根登山口(15:16)→戸中川ゲート(16:55)


「もりっしーさん、深南部の会山行を企画してみて~」
と、山岳会の K会長から頼まれて・・・


今回、企画したのが、こちらの山。
永野氏の著書「南アルプス・深南部 藪山讃歌~知られざるルート94選」の表紙を飾っているこの場所で、会の皆さんが登っている姿を上からパチリと写真を撮るのが、今回の秘かな私のミッションだ。

その当日・・・


朝4時ころに静岡市を出発し、登山口がある水窪の戸中川林道ゲートに到着したのが7時ころ・・・
いやはや、同じ静岡県内とは思えないほど、アプローチが大変。
こんな辺鄙なところには、あまり人も入らないだろうと思いきや、朝7時にして、ゲート前には、ナント!既に20台以上の車が列をなして停まっていたのにはビックリ!
仕方なく、ゲートのはるか下に車を停めて出発。


単調な林道を歩くこと1時間半、ゲートから6.5km先にあるのが、黒法師丸盆岳登山口。


通称「等高尾根登山口」とも言われていて、早速急登が始まる。


紅葉は、1,400mあたりがピークかな?


ガレの開けたところからは、雰囲気の良さそうな「バラ谷ノ頭」の展望。


向かって左側には、深南部屈指の難所、鎌ナギも。


「弁当転がし」字のごとく最後の急登をヘーコラして登って行けば・・・


待望の稜線へ到着。登山口からの所要時間は、休み休みで2時間15分ほど。


稜線から東側は、これまた奥深い寸又川の山域。山のピークは前黒法師、その奥のピークは朝日岳かな?


目の前には、きれいなすり鉢状の黒法師岳。
分岐点で昼休憩していると、何だか見覚えのあるラガーシャツを着た男の姿が!?


なんと、ウメさんではないか~
「深南部が好き」と言っていたウメさんであるが、何となく自分と同じ匂いがするおっさんだ・・・ってどんな匂いだー。


計画より1時間以上も早く着いたので、大本命の丸盆岳へ向かう前に、皆さんのリクエストで、先ずは空身で黒法師岳までピストンする事に。


お隣の山は「日本最南の2,000m級の山」という肩書がある「バラ谷ノ頭」。
まるで、緑のじゅうたんでも敷かれているかのような笹藪の稜線です。


そのバラ谷ノ頭へ至る分岐点を過ぎれば、静寂な山頂へ。


黒法師岳山頂にはX印の変形三角点標石があって、三角点マニアの間では有名な山であるという事を、H田さんに教えてもらいました。


等高尾根分岐まで戻ってお次はこちら、丸盆岳へ。


腰高の笹藪を下り・・・


今度は登り返し・・・踏み跡はしっかりあるので問題なし。


その登り返しから雰囲気がガラ~ッと変わり・・・冒頭の本の表紙を飾る「カモシカ平」へ!
これぞ深南部の風景、気もティ~~♪


誰もいないし、本当に気持ちのよい所です。


本の写真の位置はこのあたりかな?
念願の場所で、黑法師とバラ谷ノ頭をバックに登ってくる皆さんをパチリ。
ところどころあるガレのコントラストが、またいいんですよね~、単調な笹原の風景にならずいい感じです。


踏み跡を辿って、適当に歩いて行きます。


そして、丸盆岳山頂へ。


遠方には鎌ナギ岳と、これまた雰囲気の良さそうな不動岳。
欲言えば、鎌ナギのガレ近くまで行きたかったが、会山行だし、あまり時間も無いので直ぐ来た道を戻ります。


「日帰りで帰ってしまうのが、なんだかもったいないね~」と言いつつ下山しました。




計画書通り、日没時刻の17時までには無事全員、車を停めたゲートに着きました。
行動時間は約10時間、なかなかよく歩いた山行であった。

今回の「カモシカ平」そしてもう一つ「鹿ノ平」は、ぜひ残雪期に酒とテントを担いで、また訪れてみたいですね。そしてあの鎌ナギへも・・・