日付:2016年11月20日(日)
場所:二子山南壁・西岳中央稜


いつもお世話になっている「W's Bar」のマスターことWTさん幹事で、埼玉県秩父にある「二子山」の岩場、7ピッチあるというマルチルートへ行ってきました。
ちなみに「W's Bar」は飲み屋じゃなくて、月一回、恒例になりつつある飲み会をWTさん宅でやるので、そのWTさんのご自宅の事を、私が勝手にそう呼んでいるのだ!
ジンとかラムとか、カンパリといったボトルがずらりと並び、口当たりの良い、女子イチコロのカクテルを手際よく作ってくれるのが、WTさんなのだった・・・\(^o^)/

そのWTさんの本職は自営業で土日はお仕事されているので、なかなか休みのタイミングが合わない。
でも今回、日曜日はお休みということで久しぶりに、一緒にクライミングへ行くことができました。

前日の夜7時にWTさんのお店に集合し、静岡を出発。
家で晩飯食って風呂入って万全の状態で行く私に対し、車を運転するWTさんは仕事を終えたばかりで、まだ作業着の格好。
R52を北上して甲府経由で R140に入り、山梨~埼玉との県境「雁坂トンネル」を越えて、道の駅「両神温泉薬師の湯」に到着したのが23時前・・・
やっぱり静岡からだと、埼玉は遠い遠い(ひたすら下道だし)!

道の駅で仮眠して「二子山」の林道駐車場に到着したのが7時前。
早めに出発したのが幸いし、駐車場には1台もおらず一番乗りでした。


二子山はその名の通り、西岳と東岳の双耳峰・・・って今回初めて知りました。
唯一、ここに来たことがあるWTさんの案内で、西岳南壁にある岩場の取り付きへ。
前日は1日じゅう雨だったので、登山道はぬかるんでズルズル・・・


なので、さぞかし岩場もヌレヌレ、ビショビショ?・・・と思いきや、以外にも岩肌は乾いていた。
白い石灰岩の岩肌が、ここの岩場の特徴です。


さらに岩場沿いを登っていくと「第八分団防火用水」と書かれた赤いドラム缶。
そこが今回登る「中央稜」の取付きだとの事。

今回は、K会長とTKさん、NSGさんとMCZさん、私とWTさんの3パーティー。
そのトップバッターは私リードでクライムオン!
WTさんは一度登っているということで、今回はオールリードさせていただきました。

1~2ピッチ目はⅣ級程度のフェイス。
3ピッチ目は凹角沿いを登る。被り気味の凹角越えが核心で、右壁の細かいカチを拾って登れば越えられる。
40mくらいあるので登りごたえあるピッチでした。


3ピッチ目をリードで行くNSGさん。グレードとしてはそう難しくない?が、とにかく長い!


左側には、ローソク岩と西岳の絶壁。


背後のギザギザの山は、100名山の「両神山」。
いや~天気は最高、暑くもなく寒くもなく、今日は本当にクライミング日和です。


3ピッチ目終了点から、頭上を見上げる。
4~5ピッチ目は壁が立っているようにも見えるが、Ⅳ級のフェイス、岩場の弱点をついていく感じです。
ハーケンやボルトは、ほとんど見当たらないので、プロテクションはカムを満遍なく使用。


5ピッチ目の終了点からの眺め。だいぶ高度感が出てきました。
6ピッチ目はⅢ級程度のスラブ、そして7ピッチ目は草付きを歩いて登れば、稜線に出て終了。


最終の7ピッチ目終了点から見る、西岳の山頂。
標高は1,166mしかない二子山ですが、まさしく岩の山ですね~。


最後の草付きを登ってくるNSGさんパーティーも、無事終了点へ到着。


K会長&TKさんのパーティーも無事完登し、せっかくなので、全員揃ったところで「西岳」の山頂へ。


振り返って、登ってきた中央稜。
別のパーティーが、7ピッチ目に取りついたところでした。


山頂には、大勢の登山客。


山頂から見た秩父の里山。紅葉は、綺麗に色づいておりました。


一般登山道を降りて、12時ちょっと前には無事下山。
朝は一台もいなかった林道には、なんと車がびっしり。

帰りはもちろん、仮眠した道の駅「両神温泉薬師の湯」に再び寄って温泉に浸かり、静岡へと帰りました。
「アプローチが良くて、グレードは5.9くらいで6ピッチくらいあるルート」
・・・と、WTさん好みな今回のマルチルートで、景色は良いし十分楽しませていただきました。
WTさん幹事ご苦労様でした。また「W’s Bar」で、お会いしましょう!!