日付:2017年 2月26日(日)
場所:立岩(豊橋市)

会恒例の月末クライミングは、「立岩」でリードの講習会をやりました。
講習の内容は、リードがやる基本的なロープワーク他、普段あまりやらない事やピンチな場面での回避方法についてを、K会長がいろいろ教えてくれたのだった。


先ずは、2人組になってのツルベ登攀(2ピッチ)。私はTKさんとのペア。
簡単なチムニーのルートを登りました。


隣を見れば、リュウは何だか難しそうなルートを登ってるし・・・あれっ落ちた?

ここではスリングは使わない、メインロープだけの固定分散の終了点構築、メインロープを使った立ち木やピナクルへの終了点構築方法についてを練習した。

終了点をメインロープで構築するメリットは、スリングを出さずに済むので終了点をいち早く構築できる事、スリングが手元にない場合に有効な点かな?
デメリットは、ロープが足りない時は構築できない事、ロープがちょっと短くなるので、目一杯伸ばせなくなることですか・・・


立岩のてっぺんからの眺め。
東海道線が見えるということは、電車の中からもこちらが見えるという事ね?


岩場の降下は、「肩がらみ懸垂」をやりました。
ATCなどの下降器が無い時代は、ロープを体に巻きつける、この懸垂方法が主流だったとのこと。
緩斜面、ガレて悪いところや草付きでの懸垂では有効ですが、急なところではちょっと怖い。


続いて、懸垂下降でのバックアップの取り方について。
両手でロープを解きながら懸垂下降するトップは、必ずバックアップを取る事が必要だ。


バックアップがちゃんと効く事、下降器とバックアップが干渉しないことを確かめてから下降します。
バックアップはマッシャー結び。たくさん巻きすぎると、今度は締まりすぎて滑らなくなるので注意。

その他には、環付きビナを使った半マストでの懸垂下降。
これも、ゲートが開かない環付きビナじゃないと危ないですね。


続いて「プルージック登攀」。
メインロープにプルージックロープ(または芯抜きのスリング)をマッシャー結びで巻き付け、登っていく技術です。


懸垂下降してロープが岩場にひっかり回収不能となってしまった場面で、この登攀による登り返しが必要。
懸垂下降でのバックアップ同様、結びはプルージックではなく、マッシャー結びが主流のようです。
登る前に手を放してぶら下がり、ちゃんと止まる事を確かめてから登りましょう。


最後は、初歩的なセルフレスキューということで、2人同時に降りる技術「カウンター懸垂」をやった。
セカンド(負傷者)側にメインロープを結び、その結び目の上にスリングをマッシャーで結び、ビレイヤー(自分)とつなぐ。
ビレイヤー(自分)はメインロープに下降器をセットし、一緒にロワーダウンしていくやり方だ。
セカンド(負傷者)が岩場で動けなくなり、ロワーダウンさせる時に必要となるが、まあ、あまりあって欲しくないですがね~。


リード講習を終えて、フリー時間は各自好きな岩場を登りました。
リュウと一緒に、10b?だという上が被ったルート(ルート名知らず)に登りましたが「これ本当に10bなの~?」というくらい超辛口。
リュウはリードで行くも、核心のハング手前でテンショーン・・・
結局、ムーブわからずギブアップ。


「面白そうですね~」と、大物?新人のイデッチもトップロープで参戦。
ジムのボルダーで練習しているという彼ですが、パンプして撃沈・・・
それこそ、あっさりトップアウトされたんでは、先輩であるリュウも私も面子が立たないですけどね?

今日は日陰の下のテラスにずっといたので、すっかり体が冷え切ってしまいました。
それに遠州(三河?)の空っ風に乗ったスギ花粉で、とうとう私は、花粉症にスイッチが・・・

K会長、1日ご指導ありがとうございました。
クライミングは楽しいけど、一歩間違えれば死に至るとっても危険な行為。
基本的なロープワークやピンチな時の回避方法など、しっかりと登攀技術は身に付けておきたいですね!