日 付:2017年 6月24日(土)
場 所:瑞牆山 十一面岩左岸稜末端壁 ~調和の幻想~


「調和の幻想を登りませんか~」
瑞牆の十一面末端壁に最近通い始めているリュウから、「調和の幻想」のマルチへ行こうというお誘い。
しかし・・・
ハンドサイズのクラックは5.9でもやっとだし、ワイドとなればとても登れる気がしない私・・・
いざとなったら何でもアリで、とにかく登るしかないが気が重いなあ・・・

とまあ、お誘い受けた直後は、こんな調子で臆病風が吹いていた私でしたが、さて、どうなることか?


私にとっては、初めての十一面岩の岩場。
そもそもトラッドクライミングの聖地、瑞牆自体が今回で2度目・・・
こんなところを本当に人が登るの?と思えてしまう程、薄被りにそそり立つスケールの大きい岩壁が頭上に。


そして今、リュウが課題にしているのが「T&T(5.10d)」とのことだ。
今日こそRPして、気分よく調和の幻想のマルチへ取り付きたい!と意気込んでいたが、果たして・・・


終盤のフィンガーが難しいらしく、テンショーン・・・残念ながらRPならず(T&T)(涙)
ワンテンでトップアウトしているだけにあと一歩、惜しいな~。

さて、その後は予定通り、調和の幻想のマルチへとクライムオン。


その1ピッチ目をリードで登るリュウ。10aのクラックは全く苦にせずトップアウト。

で私の番。ステミングからレイバック、右のクラックに移ってハンドジャムを決めて登るが、カムの回収で腕がパンプしてしまいテンション。いや~キツイ。
決まっているかが怪しいフィストで最後を乗り越え、息絶え絶えにトップアウト。


2ピッチ目もリュウがリード。薄被りの出だしを越えた後は、スラブを直上。
クラックにハンドを決めて登ったようにも思うが、無我夢中でよく覚えていない。

3ピッチ目は私リード。
序盤は難しくないが、結構ランナウトし緊張する。
立ち木の上にあるフェイスを少し登ったところで立ち往生し、結局その立ち木を使ってピッチを切ってしまった。
その3ピッチ目の残りはリードで行ける気がせず、リュウと交代してしまいました。

3ピッチ目の終了点で昼休憩し後半戦。


4ピッチ目は私リード。
まず、絶妙な位置に生えている左の立ち木を登って、スラブへの乗り移り。怖え~
紐のような細いバンドを右トラバースし、心細いリングボルトにヌンチャクが掛かれば少し安堵。
そこからスラブの直上はホールドが無く、プロテクションも取れないので、更に右のコーナーまで逃げてしまいました。

フレークをレイバックで取り付き登るが、ここまで結構ランナウト。左のクラックにトラバースして、カムを2つ固めてようやく一安心。
プロテクションが取れない恐怖心との戦いでしたが、なんとか無事トップアウト。

4ピッチ目の終了点も広いテラスになっていて、しばし給水タイム。


さて、いよいよ核心の最終5ピッチ目だ。
長~い大フレークと核心のフレア状のオフウィドゥスがあり、持ってきた5番&6番のカムを何処で使うかが、リードの判断の見せどころ。
その最終ピッチを登るのは、もちろんリュウ。


大フレークの序盤で、さっそく6番を使ったが大丈夫か?
ランナウトよろしく、更に登って行くと、左にバチ効きのクラックがあるとの事で、ようやくカムをセット。
下からではよく見えないが、核心のOWも無事越えたようで、50mロープ残り3mのところで無事終了点に着いたようだ。


そして私の番。フォローで登るから言えるが、大フレークとクラックは安心快適。
しかし長いので、息が切れる。


右に見えるは、小ヤスリ岩。

終了点も間近、いよいよ私も核心のOWへ。
ザックをロープにくくり付けて、フレアしているワイドクラックに左半身を入れ、背中をズリズリしながら登っていきました。


私のザックちゃんも目の前でズリズリ・・・買ったばかりなのに~(涙)
リュウは、5番のカムをこのOWで使っていた。
OWはたった3mですが、その3m登るのに辛いのなんの・・・テンションしながらも、何とか終了点へ。


もうヘロヘロでしたが、無事完登できて良かった。


対面に見えるは、大面岩とカンマンボロンかな?

臆病風が吹いていた私を、ここまで連れてきてくれたリュウに感謝。
リュウは、リードで登ったピッチすべてオンサイトした。本当に頼れる存在だ。


登ってきた5ピッチを懸垂下降し、下の基部に戻って無事終了。

登攀開始から4時間以上もかかったが、この日は貸切だったので時間を気にすることなく、自分たちのペースで登れたのも良かった。



まだまだ私にとっては敷居の高い瑞牆ですが、経験を積み重ね、課題を見つけて地道に練習しないと・・・ですかね?