日付:2017年10月 8日(日)~ 9日(月)
ルート:谷川山系 湯桧曽川・東黒沢~宝川本谷・ナルミズ沢~朝日岳~白毛門

<1日目>
東黒沢入渓点(6:20)→白毛門沢出合(7:24)→1350m鞍部(10:45)→ウツボギ沢/ナルミズ沢出合(11:30-12:00)→大石沢出合(14:20)※幕営
<2日目>
大石沢出合(6:40)→二俣(7:51)→稜線(9:05)→ジャンクションピーク(10:44)→朝日岳(11:10-11:20)→笠ヶ岳(12:10)→白毛門(13:20)→土合橋(15:08)


10月の3連休は、トシゾーさんからのお誘いで谷川の沢へ!トシゾーさん、Qちゃん、ウメさん、そして私の4人で行ってきました。
谷川といえば、一ノ倉沢や幽ノ沢などの岩場をイメージしてしまうが、今回遡行する「東黒沢」と「ナルミズ沢」は癒し系、易しい初心者向けの沢だということだった。。。

ナルミズ沢は「天国のツメ」と形容される程、最後は美しい草原の中を抜けて稜線に出るとのことで、その「天国」を紅葉シーズンに合わせて一目見ようというのが、チョイスした理由ということだ。
しかし、その後は、長い長い稜線歩きの「地獄の下山」が待っているとも!?

前日夕方に静岡を出発し、新東名から圏央道を経由して関越道へ。水上ICには夜10時半ころ到着。
静岡からだと、物凄く遠いイメージのある谷川岳も、圏央道ができたおかげで、随分とアプローチが良くなったのね~。
土合駅近くのドライブインで仮眠を取り、翌朝6時に朝日岳・白毛門登山口がある駐車場へ。


その駐車場近くを流れる沢が「東黒沢」。土合橋から見える堰堤を越えたところから、遡行開始。


遡行始めて30分、早速、東黒沢の看板の滝といわれる「ハナゲの滝」が現れた。
しかし・・・ハナゲ(鼻毛?)って??なして、そのようなネーミングに?


傾斜の緩いナメ滝ですが、初っ端なのでフェルトのフリクションを確認しつつ、右岸側を登りました。


水流突破の時は、スタンスを注意深く探りながら越えて行く。水量はやや多め?


やがて「白毛門沢」の出合となり、右俣へ。


沢に朝日が射すと、キラキラ輝いて癒されまくり。


4m程の滝は、左岸突破。


その後は、茶色い沢床のナメ滝が続きます。


良く見れば、体長15センチくらいのサンショウウオが!


そして沢に横たわるブナの倒木には、うまそうなキノコも。


この沢のチェックポイントだった、水流1対1の二俣。
危うく左俣へ引き込まれそうでしたが、すぐ間違いに気づき、右俣へ。


やがて沢は枯れて峠の兆し。だだっ広い標高1350mの稜線鞍部は、一面笹に覆われ不明瞭。


峠を越えて少し下ると、直ぐ沢筋を見つけることができました。




紅葉は、ちょっと早いかな~という感じでしたが、それにしてもブナ林が美しいこと・・・


まるで水没した登山道のような、穏やかな沢筋をどんどん降りて行くと、ウツボギ沢に合流。
そしてすぐに宝の川、いよいよナルミズ沢へ。


ここの出合には、たくさんのアケビが実をつけていました。苦味がひどく、食えるもんじゃありませんでしたが・・・


ナルミズ沢は、エメラルドグリーンの淵がたくさんあり、魚影も濃い。


暑い真夏だったら、間違いなくドボン大会だ。




このあたりのナナカマドも、だいぶ良い具合に色づいていました。


前方に見える山は、越後烏帽子かな?




14時過ぎには、予定通り大石沢出合の幕営地へ。


頭上に見える山は朝日岳。テン場近くにも大きな淵があって、なかなか雰囲気の良いところです。
そして、まずやる事と言ったら、ビヤを冷やすことですね~。
一晩燃やすのに十分過ぎるほどの薪をみんなで拾って、早速宴の準備。


トシゾーさんのザックの中からは、なんと秘蔵の今代司純米吟醸生酒が!!
まさか一升瓶丸ごと背負ってくるとは、恐れ入りました・・・


3人で持ち上げたお酒は、日本酒一升瓶、ワインボトル2本、ビール6缶、それに焼酎500ml!!!
計画書には、確かに「酒は多め」と書いてあったが、のんべ3人が呑むにしても、これはハンパ無い量!

ビール2本づつ空け、ワイン空け、日本酒を数杯コップで飲んだところまでは覚えているが、既に記憶はうる覚え・・・
純米吟醸のほのかな甘みが、また口当たり良く・・・


明日は、沢山歩かなくてはならない事など、2億4千万光年の彼方に消え、いつの間にやら泥酔状態・・・

この夜、私はいろいろ破壊事件を起こしていたが、この時は、まだ誰も知る由も無し。
明日は天国、それとも地獄か?

・・・続く