日付:2017年11月 3日(金)~ 5日(日)
場所:香川県・小豆島
<1日目>拇岳、正面壁(赤いクラック)
<2日目>吉田の岩場(ミサゴロック、ベムロック)
<3日目>吉田の岩場(海鳴ロック)


「小豆島はいいよ~」
「うまい地酒はあるし、格安キャンプ場は温泉付き、岩場からのロケーションはもう最高!

小豆島のクライミング合宿が毎年恒例となり、今回が4回目だというトシゾーさんからの、このお誘い言葉に食いつき、2泊3日で今回初めて行ってきました。

前夜に静岡を出発し、新東名から伊勢湾岸道~新名神を経て山陽道へ。
小豆島行きのフェリー乗り場がある、岡山県の日生(ひなせ)港に到着したのが、日が変わって夜中の零時半過ぎ。
大きな渋滞にはまることもなく、静岡から約5時間で着くことができました。


港で仮眠を取って、翌朝7時半の始発のフェリーに乗船。


1時間の船旅、瀬戸の海を眺めつつ、日は暮れてないけど「瀬戸の花嫁
(古っ)」などを口ずさみ、気分も上々。
港に到着し、車はフェリーから降りたのに、トシゾーさんが船のトイレに行ったきり、なかなか出てこないハプニングもあったが、小豆島へ無事上陸。

島には大規模な花崗岩の採石場が幾つもあって、改めて岩場だらけの島なんだな~と実感。
良質な花崗岩は、大阪城の石垣にも使われたとか・・・?


初日は、親指のような形をしている?という拇岳(おやゆびだけ)にあるマルチルートへ。


トシゾーさんは、この拇岳(親指岳?)を登るのもこれで4回目ということで、岩場の取り付き場所へもスムーズに辿り着くことができました。
3連休の初日ということで混雑も予想されたが、意外にも岩場は誰もおらずで貸切、ラッキー!

小豆島は初めてというミッチー&シモヤン組と、ウメさん&私の組は「赤いクラック」のルートへ。
そして、トシゾーさん&M野さん組は「ダイレクトルート」を登るということで、それぞれ分かれ・・・


早速、ミッチー&シモヤン組が先行でクライムオン!

私たちのパーティーは、”つるべ”で行くことにしました。その1ピッチ目は私リード。
1本目のピンが遠いので、中間にカムをセット。右上に走る赤っぽいクラックは、ハーケンべた打ち。
べた打ちと言っても、古いハーケンばかりなので落ちたくない。
落ち着いてよく見れば、ホールド&スタンスもあり問題なし。
1つ目の終了点を通過し、更に伸ばして2つ目に出てくる終了点でピッチを切りました。体感5.9。


1ピッチ目をフォローで登るウメさん。


2ピッチ目を登る、先行のミッチー&シモヤンパーティー。

2ピッチ目は、ウメさんリード。
出だしのフェイスがちょっと嫌らしいが、その後は左のほうへトラバース。
V字状のルンゼを登ったと思うがよく覚えていない。ここも体感的には5.9。


3ピッチ目は私リード。左上する凹角の筋を登ったと思います。
壁は結構立ってて、核心らしきところで躊躇なくテンショーン。
ホールド&スタンスをよく見て、意を決してフリーで突破しました・・・怖かった~
が、一番面白かったピッチだった。体感10ab。
終了点は、リングボルトとハーケン2本(たぶん、本来の終了点じゃなかったかも・・・)。


3ピッチ目をフォローで登るウメさん。


ふと横を見れば、何故か?左には「ダイレクトルート」を登るトシゾーさんパーティーが・・・??
あれれ、もっと上のピッチを登っているのかと思ったら、私と並んでるし・・・
聞けば、核心ピッチをフリーで登った後、荷を取りにロワーダウンしたとか?


3ピッチ目の終了点にいる私を、トシゾーさんがパチリ。


4ピッチ目はウメさんリード。ここも嫌らしいフェイスからのスタート。
ここのルートは5ピッチだと思っていたので、ウメさん途中でピッチを切るのかと思いきや・・


更にロープを延ばし、一気に天辺の親指の頭まで登ってしまった。
本来のルートは、カンテの右側だと思うが、カンテの左側のスラブを登って行きました。
それにしても、このロケーション素晴らし過ぎ~。


最後の4ピッチ目(実質5ピッチ目?)をフォローで登るわたくし。
後でわかったのですが、私がリードした3ピッチ目は、実質4ピッチ目の半分くらいまで登ったところのようでした。
ロープの流れが終了点の直下だったので、最後の天辺への乗越も一体どうやって登れば良いのか?


でも手を延ばせばガバが見つかり、無事、ピークに到着!


やっぱり、ピークで終われるのって気分爽快!


全員揃って、お決まりのハイチーズ!


それにしても、このロケーション。
眼下に海を見ながらのマルチは、西伊豆雲見の烏帽子山以来ですが、やっぱり景色が最高!
”つるべで”はあったけど、私は何とか全ピッチ、フリーで登ることができました。
核心でテンションしたけど、満足満足。


トシゾーさんからは「15時までには下山したい」と言われていたが、ジャスト15時に下山。
何故15時かというと・・・


その理由はこの店。小豆島唯一の酒蔵「森國酒造」が17時に閉店になってしまうから。
しかし、前を歩く呑んべのお二人、酒屋の前だと何故か?足早に・・・


店では、利き酒をさせてもらえます。
左手前の「純米大吟醸、春の光」がやっぱりうまかったが、一升瓶がなんと1万円!
一晩で一升瓶1本、二晩で2本・・・2万は、ちょっと・・・
ということで、一番右の「純米吟醸、ふわふわ(3千円)」を2本購入。


夕飯と明日の食料の買い出しを終え、トシゾーさんが予約してくれていた「オートビレッジ吉田」のキャンプ場に到着した頃には、すっかり日が暮れてしまいました。

キャンプ場内にある温泉に浸かり(温泉も格安300円!)、汗を流した後は・・・


やっぱりビヤーですな~。
温泉から出て直ぐビールが飲めるってホント幸せ。小豆島に乾杯!


夕飯は、キムチ鍋と豆乳鍋。ビール2本空け、いつの間にやら日本酒一升瓶も結局足りず・・・
気がつけば、ウメさんが買ってきたワインにも手を出し、いやはや呑んべは困ったものです。
さて、明日は吉田の岩場巡り、どうなることやら?

続く・・・