日付:2017年11月11日(土)~ 12日(日)
ルート:南アルプス深南部 中ノ尾根山~黒山~黒沢山(周回ルート)

<1日目>
白倉権現ゲート(7:25)→白倉橋(9:51)→中ノ尾根山登山口(11:03)→稜線(13:25-14:50)※テント設営→中ノ尾根山(15:10)→テント場(15:35)
<2日目>
テント場(6:28)→黒山(8:25-8:38)→黒沢山(10:21‐10:50)→廃小屋(13:17)→黒沢橋(14:49)→白倉権現ゲート(15:33)


「深南部はモリッシーさん、担当よろしくね~」
昨年に続いて、K会長から「南アルプス深南部」の山行企画とリーダーを任され、会の皆さんと1泊2日で藪山を歩いてきました。

朝4時半に新東名の藤枝PAに集合し、浜松浜北ICを経て一路、水窪町へ。
この日は「台風並みに発達した低気圧の前線通過で、朝方にかけて一時雨が降る・・・」という予報の通り、浜松へ着いたとたんに強い雨が降りだしたが、水窪を過ぎ、白倉林道のゲートに到着した頃には雨も止んで、天気は回復方向へ・・・


このゲートから、長い長い林道歩きが始まる。7時半前に出発!


ゲート近くの紅葉は、丁度最盛期を迎えていました。


ゲートから30分程歩くと、「黒沢橋」という古びた赤い鉄橋が現れる。
かつては車道だったこの橋も、この先にある「黒沢林道」の崩壊で廃橋となり、今は橋板が腐って所々穴が空いている。
明日(2日目)は、黒沢山からの下山ルートとして、最後はこの橋を歩いて渡る予定だが、ここの通過も、きっと気が抜けられないだろうな~。


林道を歩いているうちに、稜線にかかっているガスも消えて、そのうち青空になるだろう・・・と思っていたところが、また雨が降り出し、テンションダウン。


ゲートから2時間以上歩いて、ようやく白倉川にかかる「白倉橋」が見えてきた。
計画では、この橋の右岸側にある梯子から入って踏み跡(一般道じゃありません)を辿り、「白倉山」から県境稜線に乗って「中ノ尾根山」まで縦走するつもりでしたが、肝心の稜線はガスガス、そして爆風・・・
仕方なく、安全を考慮して「白倉山」からの縦走は止めて、更に1時間ほど林道を歩いて一般道?の「中ノ尾根山登山口」から登っていくことに。


途中、古びた営林署小屋でしばらく一服。すっかりくつろぎモードになってしまったが、外に出てみると・・・待望の青空が!
雰囲気の良さそうな白倉山の稜線も見えてきて「行けば良かったかな~」などと、ちょっと後悔もしたが、林道も既に詰めていたし会山行だから無理もできず、更に林道を登って行きました。


やがてというか、ようやく「中ノ尾根山登山口」に到着。
ゲートを出発してから、林道歩きも既に3時間半・・・長っ。


登山道は、緩やかな尾根道で踏み跡も濃く、迷いそうなところもありません。
やがてガレ場が現れ、その縁を歩いて行きます。


ガレ場からの展望。
稜線にかかっていたガスも消え、明日縦走する「黒沢山」までの稜線も、見ることができました。


振り返った先には、「朝日山」と「平森山」。
かつての朝日山は、獣も通らない激藪だったと言うが、今はどうなっているんでしょう?


更にガレ沿いを登って行くと、頭上に「2214峰」らしきピーク。


このあたりから笹の背丈が高くなり、踏み跡も不明瞭となり・・・


ちょっと笹漕ぎのアルバイトもありましたが、無事稜線へ。
そこには、緩やかな裾を持つ「中ノ尾根山」の山容が。
立ち枯れの木に一面の笹薮、人工物は一切ないこの雰囲気こそが、深南部だ。


ここはもう、適当に突っ込んでいきます。


正面には「信濃俣~大根沢山~大無間~風イラズ」の稜線、手前の山は孤高の名峰「合地山」。


北西風の影響を受けないヌタ場らしき窪地を見つけ、そこを寝床としました。


寝床も確保できたことだし、空身で皆さんと「中ノ尾根山」へ行ってみることに。
風はますます強くなり、気温も下がってきて、上空もなんだか雪雲が・・・


中ノ尾根山のピークはだだっ広く、笹も低いのでここでビバークも可能。
本当は、ここから更に奥の「三又山」まで行ってみたかったのですが、ガスって何も見えないのと、時間も15時を過ぎているので、テンバへ戻ることにしました。


テンバに戻ってやることと言えば、やっぱり呑むことでしょう!
ビールにウィスキーに日本酒と・・酔いもほどよく回り、寒かった割には熟睡することができました。

明日は黒沢山へ・・・続く