日付:2019年 8月 3日(土)
ルート:八紘嶺~七面山(八紘嶺登山口から七面山までピストン)

八紘嶺登山口(7:00)→八紘嶺(8:37)→喜望峰(11:15)→七面山(11:35-11:50)→喜望峰(12:07)→1964峰(13:03)→八紘嶺(14:57)→八紘嶺登山口(15:52)


真夏の暑い時期に登る山ではありませんが、先週の「安倍東山稜」に続いて、今週は「八紘嶺~七面山」の稜線を歩いてきました。


朝7時に「八紘嶺登山口」を出発。高温多湿で、登り始めると直ぐ汗が噴き出ます。


「八紘嶺の頭」を過ぎた展望個所、左手に見える稜線は、ハチビツ山と大谷嶺のピークがある「七人作りの尾根」。
今朝は朝靄に包まれていた安倍奥の山も、次第にガスが消えて晴れやかに!


振り返って「八紘嶺の頭」。


出発して、1時間半で「八紘嶺」の山頂到着。
少し休んで、ここから「七面山」方面に進みます。


朽ちた鳥居?と位牌のようなものがある「四ノ池」。名前がよくありませんね。。。


「四ノ池」から小ピークを越えた辺りまでの登山道は、特に問題なし。
が、「1964峰」の登りに差しかかると・・・


大規模なシラビソの倒木箇所となり、行く手を阻みます。これは凄まじい・・・


昨年9月に襲来した台風24号の爪痕がそのまま残っていて、倒木で登山道は塞がっています。
何百年と培った原生林が一晩でこの状態ですがら、いかにこの台風が凄まじかったかが伺えます。


通常の登山道(踏み跡のライン)は通れないので、ルーファイしながら抜け道を探します。


白樺などの広葉樹は、根が横に広がるので風に強く倒壊を逃れた模様。


大規模なシラビソの倒木箇所は、大きく分けて2箇所あります。


山に向かって右寄りの方へ巻いて、進んで行きました。


赤テープの付いた一般道からは大きく外れたので、あとは適当に登って行きます。
登りなら良いけど、下りは道迷いしそうな要注意ポイントですね。


1964峰のピークから外れたところの稜線に乗りました。
ここから先は、稜線が狭まってルートもわかり易いですが、やはり倒木も多いのでスムーズには歩けません。


希望峰の南側は、地図には見えない二重稜線となっていて地形が複雑。
赤テープは随所にありますが、濃いガスが出ている時は、要注意なところです。


このルート唯一の展望地「希望峰」に到着。
標識が、木の裏側にあったので、危うく見逃すところでした。


その唯一の展望地も、あいにくのガスガス・・・
晴れていれば、正面に白峰南嶺の稜線「布引山」や「笊ヶ岳」も見えるのでしょうけど、残念。。。


これが三ノ池?
四ノ池もそうですが、池が付く地名に水を蓄えた池はありませんでした。


「七面山」の山頂付近は、シダに覆われ雰囲気が良いところ。


そこを登り切れば、七面山の山頂へ。展望無し。
「八紘嶺登山口」から4時間半もかかりました。


元々の計画では「敬慎院」まで行く予定でしたが、思ったよりも時間がかかってしまったので、休憩の後、もと来た道を引き返すことに。


午後になると、やはりガスガスが立ち込め始め・・・


行きは「1964峰」のピークを行かずショートカットしてしまったので、帰りはピークへ寄る事に。
無名の山?ですが、ちゃんと三角点もありました。


「1964峰」南側の急登を下り、再び大規模な倒木箇所へ。


四つん這いになったり、馬乗りになったり・・・こういうハードルをいくつも越えてきます。
もう疲れる疲れる・・・


倒木だけでなく体力的にダメージ食らうのはこの日差し。今回は水多めなので、こまめに水分補給!


最後の登りもへいこら登って、再び「八紘嶺」の山頂へ。
「八紘嶺~七面山」は、標高1,900m台のアップダウンの連続なので、往路も復路もそんなに所要時間は変わりません。


既にガスガスの登山道を下って、16時頃にはスタート地点の登山口へ、無事下山しました。

今日は、来週からの南アルプス縦走を想定し、ザックには60mのシングルロープとテントやマット一式、水は3リッターを担いで歩きました。
往路は4時間半、復路は4時間と、なかなか歩き出のある山行でした。

「八紘嶺~七面山」の縦走、特に大規模倒木箇所の通過は、思いのほか時間と体力を消耗するので、標準タイムは当てにせず、時間には余裕持って計画・行動される事をお薦めします。