日 付:2020年 9月19日(土)~22日(火)
ルート:大井川水系 寸又川支流・栗代川を遡行~大無間山~大井川支流・関ノ沢を下降

<1日目>
栗代川林道ゲート(7:27)→遡行開始(9:30)→ 箱淵(10:03)→ 鶴ノ天(12:38)→竜神の瀬戸手前(15:00)※幕営
<2日目>
竜神の瀬戸手前(7:00)→竜神の瀬戸核心部(8:04)→コッパ沢出合(9:11)→倉沢橋(11:40)→15m大滝(12:36)→二俣(14:35)→源頭部付近(16:02)※幕営
<3日目>
源頭部付近(6:53)→大無間山(7:52)→関ノ沢本谷下降点(8:38)→三俣出合(10:50)→10m魚止滝(12:35)→田代沢出合(14:09)※幕営
<4日目>
田代沢出合(7:01)→サイメン沢出合(9:47)→取水堰堤(11:41)→導水橋下(13:11)→あぷとライン尾盛駅


南アルプス深南部、大無間山を源頭に持つ、寸又川支流「栗代川」と大井川支流「関ノ沢」。
どちらの沢も落差は1600m以上、両岸切り立った深くて長いゴルジュの廊下を持ち、総合力を試される大井川水系屈指の難易度の高い沢の一つと言えるでしょう。

そんな沢事情も殆ど知らぬまま、この9月4連休は「栗代川」を詰めて大無間山に登り、更には「関ノ沢」の本谷を下降するという壮大でタフな3泊4日の沢旅に、今回も毎度のトシゾーさんに誘っていただき行ってきました。

その前夜は、今回の頼もしき特攻隊長?である川根在住のミッチー宅に泊めていただけるという事で、トシゾーさんと共に大井川鐡道に乗って「駿河徳山駅」まで慌ただしく移動。


大鐡に乗るのって、実に小学生の時以来かも?
SL(トーマス)が有名な大鐡ですが、この古ぼけた電車も昭和40年代に造られた元近鉄線車両だとか?


「駿河徳山駅」もまた、昭和のにほひがプンプン。
夜も既に9時半、2、3箇所蚊に刺されつつ駅のベンチに座って待っていると、間もなくしてミッチーが車で迎えに来てくれ、無事合流。

久しぶりに訪れたミッチー宅で、早速、前夜祭と言う名の宴会突入。。。
工務店を営むミッチー宅には、貰い物のお酒が沢山あるらしく、ビールにワイン、そして自家製の葡萄酒などを遠慮なくいただいたばっかりに、呑兵衛1号2号は、明日の事など考えずにすっかり呑んだくれてしまい、気がつけば午前様に・・・。

翌朝・・・
まだ薄暗い早朝5時に、トシゾーさんの目覚ましで目が覚めました。
「朝7時に出発」と約束した筈なのに、起きるの早すぎるんじゃ~!とは思いつつも、私も仕方なく起きるも、聞けば「朝6時出発」と勘違いしたとのこと!
ホント呑兵衛はや~ね~。

朝6時までゆっくりと睡眠を取ったミッチーも起きてきて、朝食も済ませて、予定通り7時にミッチー宅を出発。
ミッチーのオヤジさんに栗代林道のゲートまで車で送っていただき、私達の4日間の沢旅が始まりました。


林道を行き交うミキサー車の砂ホコリを浴びつつ、林道の奥へとボチボチ歩いて行きます。


林道に放棄されたバスを通り過ぎると、やがて林道も行き止まりとなり、ここから巡視路を使って沢床へと下降します。
ところどころ階段は傾いたり埋まったりしていますが、トラロープもしっかりしていて、概ね問題なし。


しかし、足元にはこの方がウジャウジャ!
市販のヒル除けを、靴に満遍なくシュッシュッやったのに、奴はお構いなしに這い上がってくる始末・・・
ヒル嫌いのミッチーは、ずっと悲鳴しっ放しであったのは言うまでも無し。


途中、トラバースしている巡視路に惑わされて悪い所に出てしまいましたが、そこを無事降りて沢床へ。
巡視路は、頭上にある吊橋と繋がっているのかな?
足元のヒルチェックを済ませて、いよいよ栗代川の遡行開始。


入渓して直ぐに現れるのが、この取水ダム。右からサクッと登れます。


取水ダムを越えた先からが、本来の栗代川の姿。


沢の濁りはありませんが、これはこれで水量は多めなのかしら?それとも平水?


岩の上に、まるで置物のようにどっしりとカマエル、20cm大のガマガエル。


しばらくは平凡な沢歩きでしたが、いよいよ「八丁暗見」と呼ばれる泳ぎのセクションへ。
遡行図によると「箱淵」だとの事。


突破を試みるトシゾーさん。もちろん足は着いていません。
水流もそれほど強くないと思われた右壁でしたが、有効となるホールドが無くツルツルとの事。
何回かトライをするも、流れには逆らえず・・・選手交代。


2番手はミッチー。
やはり中間部から先はホールドを見つけられず、3~4回のトライの末、3番手の私に交代。
ホールドが無いなら強引にクロールで泳いで突破を試みるも、やっぱり水流に弾き飛ばされて、私も撃沈。。。


結局、水中突破は諦めて右壁の上を登って巻くことに。リードはトシゾーさん。
下部は階段状で問題ないですが、上部の壁は苔むしてツルツル、おまけにホールドの岩は脆く悪かった~!


少しグラグラする頼りない灌木を使って懸垂下降し、沢床へと復帰。


最初のゴルジュ「八丁暗見」を抜けると、右岸側に朝日岳を源頭に持つという「柚葉(ユズバ)沢」の出合へ。


そして次なるゴルジュ「曲り淵の廊下」へと突入。


足の付かないところは、ザックを浮輪代わりにして泳いで突破。


水流のある所は、岩にしがみ付かないと流されてしまいますよ~。


ゴルジュの中に流れ注ぐ、落差50mくらいはありそうな立派な大滝を横目に通り過ぎると・・・


目の前に迫るは、このゴルジュの登竜門。両岸迫る険悪な壁が、何とも威圧的!
もし単独での遡行だったら、きっとメンタル面で不安に陥ることでしょう。


まるでトンネルのようなゴルジュを通過し、右へクランク状に曲がって行くと・・・


いよいよ「鶴ノ天」と呼ばれる大プールがお出まし!
ここはミッチーがうまく反転流を生かし、左岸側を泳いで行きました。


小滝を跨いで対岸の壁にもトラバース成功、ミッチー無事突破。


ロープをFIXしてもらって、後続の私も無事クリア。
水を含んだザックがクソ重く、岩壁に這い上がるのがやっとこさでした。


「曲り淵の廊下」を抜ければ一旦穏やかになりますが、直ぐに遡行図には「1km余りの長い廊下」と記載されている「竜言淵」に突入!


こういう小滝のギャップ越が、また大変。


岩の隙間をくぐったり・・・


ヘツリ箇所は多数と・・・
こういうクライミングセクションが、ジャブのように膝に負担がかかり、体力を消耗していきます。


やがて谷が開けて穏やかになれば「竜言淵」も終わり、しばらくは平坦な河原歩きとなります。
左岸には、テン場に良さそうなところもあったり。


そこを過ぎれば、再びゴルジュへと突入。それにしても、何か癒される風景ですね~。


深い釜を持つ「トヨ状の滝」というのがコレかな?


左岸側の岩ををよじ登って、落ち口へと降りるその下は・・・


ウォータースライダー場だったり。お~こわ。


その後もまたまた、どっぷりと浸かってブルブル震え・・・


時刻もそろそろ15時、予定しているビバークポイントに着いてもおかしくないと思うも、まだまだ続くゴルジュの廊下。


そのゴルジュを抜けると、右岸側には素晴らしいビバークサイトが!
この先は、核心と言われる「竜神の瀬戸」に入ってビバークポイントはしばらく無くなるので、予定通りここを本日の寝床とする事に。


テン場に着いて先ずやるべきことは、ビヤーを冷やすことですね。
今回、私が担いで来た3泊分の酒の量は、350mlのビヤを3本に焼酎500mlとラム500ml。トシゾーさんもほぼ同量だとか?


ミッチーがイワナを調達しに、更に上流部へ釣りに行っている間は、私とトシゾーさんは薪集め。
テントにタープを設営し、濡れているものは全て干したりと、沢登りのテン場は何かと忙しいですね~。


ミッチーが30弱の良型イワナを2匹釣って戻ってきたので、早速ビヤーで乾杯!


イワナの一匹は串焼きに、もう一匹は刺身にしてもらいました。
これが、真鯛の刺身のようで身が甘く、めちゃくちゃ美味!これに日本酒があったら最高だったのになー!
なんて、これ以上の贅沢は言っちゃいけないか・・・。


初日はお酒が沢山あることを良い事に、呑兵衛1号2号が集えば、またまた呑んだくれに。
気がつけば、今宵だけで焼酎ペットボトル半分に、ラムはペットボトル半分以上を消費・・・
残り2日でこれはマズいぜ!と思うも、呑んでしまったものは仕方がなし。

明日は、核心の「竜神の瀬戸」を越えて源頭部を目指す予定。
しかし、天気は下り坂で朝から雨予報。一体どうなる事やら・・・

2日目に続く・・・