日付:2020年10月31日(土)~11月 1日(日)
場所:小川山
<1日目>妹岩・マラ岩
<2日目>屋根岩2峰 セレクション他


秋晴れとなった10月最後の週末は、小川山へ!1泊2日でクライミング&キャンプに行ってきました。 この日、静岡の朝の気温はなんと今シーズンで最も低い8℃!
温暖な静岡でさえこの寒さじゃ~、標高1600mある廻り目平の気温は一体どうなっちゃうの~?
・・・と、凍える寒さにビビりつつも、その廻り目平には9時過ぎに到着。


廻り目平一帯は、まさに紅葉真っ盛り。そして、やっぱり寒い!
こんなに寒いんじゃ、なるべく日当たりの良い岩壁でクライミングしたい!と内心思いましたが、結局、皆さんの希望で「妹岩」へ行く事に。
妹岩って西斜面だから、午前中は日が当たらないんですよね~。


でもやはり人気のエリア。寒いながらも、そこそこクライマーはおりました。
「龍の子太郎(5.8NP)」が空いていたので、先ずはミッチーがクライムオン!
トップロープにしてもらって、私もアップで登らさせてもらいましたが、いや~壁が冷たいこと!


続いてイデッチも、課題としている「龍の子太郎」にリードでトライ!
ここ最近のイデッチの登りには、見た目にも安定感が増し・・・


見事RP成功!やったね~!
イデッチは確実に進歩してるな~。このルートはロープがスタックしやすいので、私はちょっと苦手。。。


意外にも、妹岩のクラックは初めてだという大先輩のMケンさんも、今日は参戦。
クラックはあまり登ったことがないとの事でしたが、無事TO。


外岩自体が1年ぶりだというO野さんも、今回久しぶりに参加。
慣れないクラックに四苦八苦でしたが、楽しんでもらえたかしら?


で、私の課題はこの「カサブランカ(5.10a NP)」。
1時間待ちで取り付くも・・・また核心部で痛恨のフォール。
なんか成長するどころか、前よりも益々登れなくなっているというか・・・
登り方うんぬんというよりも、直ぐスタミナ切れになって体がヨレてしまうところが、今の私の課題かな~?


トップロープにして、Mケンさんも「カサブランカ」に初挑戦。
序盤はフェイス登りでもいけるので問題ないですが、中盤からは壁も立ってくるので、手足ジャミングをしっかり決めないと、登っていけないんですよね~。


妹岩は初めて?だというカトさんも「カサブランカ」に初挑戦。
上部の核心部でテンションしましたが、無事TOしたのかな?

お次は、課題でもあるマラ岩の「レギュラー」に取り付きたかったのですが、この日も順番待ちが凄まじく、登るのは断念。
午後はマラ岩上部、姉岩下にある「卒業試験(5.10b)」を登る事に。


ここは日がよく当たって暖かく、なんて居心地の良い事!
先ずは、Mケンさんが「卒業試験」のオンサイトトライ!
細かいカチの連続ですが、フェイスのルートなら楽々とMOS成功!流石!


「5.8なら登れるら~」と言いつつ「センター試験」を登るカトさん、無事OS成功!


「卒業試験」を登るワタクシ。私も無事、卒業できました。。。


クライミングを初めてちょうど1年となるツッキーも、FL狙いで「卒業試験」をトライ!
細かいカチは、ツッキーにとっても得意系?危なげなく無事FL成功!
イデッチといい、ツッキーといい・・・成長著しい2人なので、オッサン的にはとても驚異的。。。


妹岩・マラ岩は、相変わらずの人気エリアで順番待ちの時間が長く、あまり登ることはできませんでしたが、最後の一本はきっちりRPして終了しました。
日帰り組のカトさん、Mケンさん、O野さんと別れて、泊まり組の若手の皆さん&私は、ナナーズへ買い出しへ。

キャンプ場に戻ると、すっかり辺りは真っ暗・・・そして猛烈に寒いこと!
寒い時こそ夕飯は、やっぱりアツアツ鍋が最高!


今日は日帰りで参加した大工のミッチーが、泊まり組の私達の為に、ふんだんに薪(コッパ)を持ってきてくれたので、ありがたく盛大にキャンプファイヤーして、暖を取る事ができました。
ありがとー!ミッチー!


東の空には見事な満月、ブルーム―ンだとか?

ビールに始まり、ホットワインに日本酒と次々と空け・・・
独身の若手の皆さんの浮かれた話を聞きつつ、オッサンは芋焼酎お湯割りに突入。
何時お開きになったかは?定かではありませんが、今宵も酔っぱらいに。。。


翌朝、6時半に起床・・・
夜は夜で寒かったですが、明け方は更に冷え込んで、シュラフから出るのが辛い朝でした。


今日も青空のクライミング日和!
朝飯をゆっくり食べて、2日目はツッキーの希望で、屋根岩2峰のマルチ「セレクション」を登る事に。


2峰があるであろう方向へ適当に向かって、セレクションの基部には、9時頃到着。
今日の私のパートナーはツッキー、二人でつるべで登る事に。


その1ピッチ目は、ツッキー担当でクライムオン!
やる気満々のツッキーでしたが、その元気は空回りし、出だしのクラックでいきなりテンション!
その後は落ち着きを取り戻して、ダイヤモンドスラブも繋げて終了点へ。


「いや~いきなり落ちちゃいました💦」と、苦笑いのツッキーをパチリ。
それにしても、バックは見事な紅葉だこと!


後続は、コージン&イデッチ組。


2ピッチ目のチムニーは、私リード。
一見大変そうにも見えますが、壁が少し寝ているので、背中をズリズリして楽に登っていけます。
・・・とは言っても、チョックストーンがあるところまではプロテクションが取れないので、リードは注意が必要。


3ピッチ目のフェイスは、ツッキーリード。
出だしは木を伝ってクラックに取り付き、クラックを越えればあとは簡単。


3ピッチ目は、ルーフ岩の左にある立ち木でピッチを切りますが、ここを登り過ぎてしまうと、次の4ピッチ目は、ロワーダウンする羽目になります。


4ピッチ目は、私リード。
3ピッチ目終了点の立ち木から左へトラバースし、更にこのルーフ下を通過します。
このピッチはフォローもしびれますね~(ツッキーは悲鳴あげてました。。。)


そして核心の最終5ピッチ目は、ツッキーリード。左の凹角クラックを登って行きます。
出だしはハンドバチ効きですが、上部はクラックが少し広がりフィストサイズ。
ステミングの足が滑って落ちるかと思いきや、ここは何とか耐えて、ツッキーはオンサイトで切り抜けました。


私もフォローで登って、2峰の頭の広場に出れば登攀終了。


お隣は3峰、そしてその奥が4峰。


3峰をよく見れば「南陵レモン(サンデークラック?)」を登られているパーティーが。
お隣さんパーティーも気持ちが良さそう!


2峰の広場からは、黄金色に染まる廻り目平が一望。遠望の山は金峰山。

日射しは心地よいのですが、風がめちゃくちゃ冷たく寒い事!
早く懸垂下降して基部へ戻りたいのですが、後続のコージン&イデッチ組が、待てども待てども・・・なかなか来ない!?
「おーーい、大丈夫かー」と声を掛けると、まだ3ピッチ目の終了点にいるとの事。
どうやら、4ピッチ目のトラバースポイントがわからず、うろうろしている模様。


結局、私達よりも1時間近く遅れて、ヘロヘロ顔のコージンが現れました。
聞けば、5ピッチオールリードして、最終ピッチはA0して抜けたとの事。
それにしても、時間かかり過ぎ~!


フォローのイデッチも登って・・・


セレクション無事完登。
グレードは5.8ということで、ツッキーもコージンも「完全にセレクションを舐めてました~」との事。
まだまだ、お二人とも修行は足らんな~。

2ピッチ懸垂下降してテラスに戻ると、時間はもう既に13時。
昼休憩の後は、2峰にあるショートルートを各自登りました。


私はツッキーと共に、「コグレ大サーカス(5.10c)」に取り付きました。
出だしからバランシーで、その後のトラバースも恐ろしい・・・
4ピン目下は、一体どうやって越えるのか?悩むも、ギリギリで指先がガバに届き、結局ワンテンでTO。
ルート名の通り、落ちたらサーカスのようにぶらーんと大きく降られるので、恐ろしくも楽しいルートですね。
何とか核心も解決できた?ので、次回来た時はRPしたいところですが、次回って、もう来シーズンになっちゃうかも?


コージン&イデッチの方は、「ちゃわんむし(5.11a)」に取り付いていました。
イデッチは、あともうちょっとでRPなるかと思いきや、痛恨のフォール。
最後は体がヨレて登れなくなってしまいましたが、次回はこの11aも落とすことでしょう。

恐らくは、今シーズンはもう(寒くて)小川山には行かないと思いますが、課題の「カサブランカ」も来シーズンに持越し。
また新たな課題もできましたが、来シーズンもまた、小川山に通っていきたいですね。
寒かったですが、皆さん、お疲れ様でした!